第140回 POWER OCEAN CUP 2018東北ツアー第2戦 山形/新潟県・庄内下越

開催日 タイトル 場所 対象魚
9月9日(日) 第140回 パワーオーシャンカップ 2018東北ツアー第2戦 山形/新潟県・庄内下越 ロックフィッシュ

 台風20号通過の影響で8月26日(日)から9月9日(日)へと日程変更となったパワーオーシャンカップ2018東北ツアー第2戦。戦いの舞台は、今年もキジハタフィールドとして注目される「東北日本海」です。今シーズンは、昨年のトーナメントエリアをベースに、さらに山形県酒田港までエリアを拡大。長年続けてきた“東北日本海戦”としては過去最多となる総勢92名の選手が集まりました。たくさんのエントリーをいただきまして心より感謝申し上げます。

  今回のトーナメントエリアは、北は山形県酒田港から、南は新潟県笹川流れまで、直線距離にして全長約80kmにもわたる広大なエリア。おもに地磯やゴロタ浜、漁港、サーフ、河口が海岸線を構成します。水温の高いこの時期の対象魚となるロックフィッシュは、キジハタが中心。近年、生息域を拡大し、個体数も増加傾向にあるキジハタ。山形、新潟県でもすっかり定着しています。それにムラソイを筆頭とするソイ類、そして、カサゴ、メバルを狙うことができます。また、ロックフィッシュ以外には、アオリイカやクロダイのフィールドとして人気の高いフィールド。特にこの時期は、アオリイカを狙って多くのエギングアングラーが訪れます。

 海の状況はというと、大会前からしばらく雨が続き、場所によっては濁りや水潮が入っている状況。大会当日も雨の予報のため、水潮との戦いは必至。河川水の影響を考慮したプランニングが必要となりそうです。また、前日の段階では若干うねりが入っており、ロックフィッシュを狙ううえでは決して良いとは言えないコンディション。特にシャローエリアをメインに戦略を組んでいた選手にとってはマイナス要因。事前の予報ではうねりは落ち着く見通しだったため、良い方向に好転してくれればと期待したいところ。

 まだ夜の闇が包む大会当日早朝。4:00から大会本部を置く鼠ヶ関マリーナ駐車場にて受付を開始します。予報どおり、夜半から雨が降り続き、北東の風が山から吹き降ろします。受付、フライト抽選、タックルチェックを行い、レギュレーション確認のミーティングを実施。そして5:00頃、待ちに待った東北ツアー第2戦のフライトとなります。フライト抽選により決まった10名ずつがインターバルを置いてフライトしていきます。南に向う選手もいれば、北へ車を走らす選手も。その様子を後半フライトの選手達が見守ります。フライトコールからすでに選手間の駆け引きが始まっています。

 フライト後しばらくしてから各エリアをチェックしてまわると、例年同様に圧倒的人気ポイントとなっていたのが本部近くにある鼠ヶ関港。特に弁天島下はずらりと選手が並びます。早い段階で数名の選手がキジハタをキャッチしているとのこと。あいかわらずの安定感を発揮している様子です。場所を一気に変えて新潟方面へと向うと、鵜泊周辺には複数の選手の姿が見られます。消波ブロック帯を中心に、キャストや穴撃ちで攻めている様子。ポツリポツリと釣果の声も出ています。また、碁石エリアにも複数の選手が入っており、そちらも釣果が出ているとの情報。一通り新潟県側をチェックして一気に北上。山形県側のエリアを回ります。温海エリアにはところどころに選手が見えます。このエリアは河川水により濁りが入っているのが少々気がかり。そのまま北上し、米子漁港や堅苔沢漁港、由良漁港といった大型の港に目を向けると、そこにはあまり選手がいません。ごく一部の選手が穴撃ちしている程。例年であれば、消波ブロック帯を中心に狙っている選手が複数入っているポイントなだけに意外。過去の実績ポイントである加茂の磯には複数の選手がエントリーしているのが確認できます。前日から潮の色が良いこのエリア。はたして釣果がでるのか?気になるところ。最北端となる酒田港エリアには多くの選手がエントリー。過去の大会において上位入賞者を輩出してきた実績ポイントである南防波堤に集中している様子。ただ、本部から堤防付け根まで車移動で片道一時間弱はかかる道のり。さらに堤防根元の駐車場から先端付近まで歩きでの移動となり、堤防そのものが約3kmもある長さ。先端まで行くだけでも40分はかかります。移動時間だけで往復3時間半近くは要するポイントなだけに、ここに行くのは正直ギャンブル。それを差し引いても余りある魅力的なポイントということなのでしょう。

 

 朝から降りしきった雨が一旦上がった11:00。検量を開始すると、早速複数の選手がウエイインします。キジハタやムラソイ、カサゴ、そしてメバルが続々と持ち込まれます。ウエイインの列が途切れない状況に、例年よりも釣れている印象。実際に、92名中55名がウエイインし、ウエイイン率59.8%という過去の東北日本海戦を振り返っても最高の水準となりました。

【TOP3】

順位 氏名 重量(g) 獲得ポイント
1 木村 雄斗 1180 100
2 藤原 久志 1030 98
3 安達 裕輔 970 96

優勝 木村 雄斗

 2018東北ツアー第2戦の優勝者は、岩手県宮古市からエントリーの木村雄斗選手。尺に迫るサイズの大型メバル2尾、そして20cm台半ばの良型メバル1尾でリミットメイク。メバル3尾でトータルウエイト1,180gという驚愕のスコアでフィニッシュ。P.O.C.の歴史を振り返ってみてもこのサイズのメバルはなかなかお目にかかれません。ましてや良型メバルのみでリミットメイクし、トータルウエイト1kgを超えた大会はありません。ただただ「凄い!」の一言につきます。お見事でした!

コメント:プラクティスは行わず、ぶっつけ本番で当日を向かえた。とりあえず先輩に同行して、酒田港南防波堤を目指した。エントリーしたのは防波堤先端付近。南面の消波ブロックを終始、穴撃ちで探り歩いた。たまたま藤原久志選手が先にキジハタをキャッチした穴を後から撃ち、今回最大のメバルが釣れた。そこから連続してメバル2尾をキャッチ。他にキジハタも数尾釣り、結果的には6尾の魚をキャッチしたが、メバル3尾のウエイトの方が勝った。ルアーはエコギア熟成アクア リングマックス3”の14gビフテキリグ。カラーは全4色をローテーションしていった。山形での釣行自体が初めてで、噂に聞く南防波堤はとても長かった。マスターズクラシックも頑張りたい!

タックル

ロッド: 7’04”ベイトロッド
ルアー&リグ: エコギア熟成アクア リングマックス3”(エコギア) + 14gビフテキリグ

2位 藤原 久志

 表彰台2位に立ったのは、岩手県釜石市からエントリーの藤原久志選手。良型のキジハタ1尾を含む、キジハタ3尾でリミットメイク。トータルウエイト1,030gでウエイイン。2018年は北海道ツアー第2戦に参戦するなど精力的な釣行をしている若手アングラーが、マスターズクラシック行きのチケットを掴み取りました。

コメント:もともとの日程では出られない予定だったので、延期により参戦できた。前日にプラクティスを行い、その際に酒田港内でピンポイントを見つけた。大会当日はまず朝一にそこを撃ち、もしそこがダメでも南防波堤へ小移動すればよいというプランを立てて臨んだ。当日そのポイントへ向かうも、チヌ師がすでに先行。また、昨日にくらべて濁りがきつくなっていた。前日のプラクティスでは、大会当日と時間をあわせるようにチェックし、朝の時合いを確認。しかし、当日はその時間になっても不発だった。そこでプラン通り、南防波堤へ移動。先端から100mほど手前、南側に沈む消波ブロック帯にエントリーした。このエリアを選んだ理由は、先端にくらべて、一部だけ濁りが弱かったため。また、前日はうねりがあったために誰も触っておらずプレッシャーも低いと予測。穴撃ちをはじめると一投目でキジハタをキャッチ。ルアーはエコギア熟成アクア ミルフル3.3”(J04 ホヤイエロー)の10gテキサスリグ。その後もポツリポツリと釣り続け、最終的にはキジハタ3尾でスコアメイク。アクションは、基本的にはリフト&フォール。ときどき、着底後にパンパンッと強めのリフトを入れることで、魚に極力飽きられないよう工夫した。

タックル

ロッド: 7’07”ベイトロッド
ルアー&リグ: エコギア熟成アクア ミルフル3.3”(エコギア) + 10gテキサスリグ

3位 安達 裕輔

 3位にランクインしたのは、山形県村山市からエントリーの安達裕輔選手。キジハタ1尾、ムラソイ1尾、カサゴ1尾の3魚種を揃え、トータルウエイト970gをメイク。キッカーとなったのは良型のムラソイ。土壇場でキャッチしたこの一尾がマスターズクラシック出場へと導きました。

コメント:8月に2度のプラクティスを行っていた。第3フライトと比較的早かった。朝一に向かったのは新潟の鵜泊エリア。昨年の大会の時に感触の良かったエリアで、プラクティスの時もキジハタ2尾をキャッチしたピンポイントをまずは撃ちに行った。しかし、キャスティングでさぐるも不発。そのまま穴撃ちにシフトするもこれまた不発。そこから南へ北へと、隣接するゴロタ場を探り歩き、キャスティングゲームでキジハタ1尾、カサゴ1尾をキャッチすることができた。この時点で8:30頃。この後、用水路からの濁りが入ってきたためバイトが無くなった。リミットメイクを目指して、大きく移動を決行。山形県側の塩俵岩南側の消波ブロック帯にエントリー。穴撃ちで探ると3投目にキッカーとなるムラソイを釣ることができた。それが10:00頃だった。ヒットルアーは、すべてエコギア熟成アクア ミルフル3.3”(J02 赤イソメ)、14gテキサスリグ。最後まで諦めずにやり切れたことが入賞に繋がったと思う。また、過去の大会ではデッドフィッシュとなってしまったことがあったので、今回はしっかりと魚を活かしてウエイインできたことがよかった。マスターズクラシックは先輩方の胸を借りるつもりで頑張ります。

タックル

ロッド: ロックフィッシュボトムパワーオーシャンRPO76XXHC2(ノリーズオーシャン)
ルアー&リグ: エコギア熟成アクア ミルフル3.3”(エコギア) + 14gビフテキリグ

 

【総評】

 

  海況に左右されやすい東北日本海戦。今大会はさらに、延期による二週間のズレ込み、雨による河川水の流入、そして前日までのうねりと、いつも以上にシビアな展開となりました。しかし、そのなかで過去最高のウエイイン率という事実。難しい状況のなかでもしっかりと釣果を引き出してくる選手の“強さ”を改めて実感することができた一日となりました。また、上位5名のうち4名がエコギア熟成アクアによる釣果。厳しい状況こそ“熟成”の力がアドバンテージになると再認識する結果となりました。そして、今大会において興味深かったのが、木村選手をはじめ、数名の選手がキャッチした大型のメバル。この時期の日本海で、それもデイゲームで、このサイズのメバルを狙うことができる可能性を示してくれました。日本海にはまだまだ未開拓の世界が広がっています。

 今大会を開催するにあたり、ご参加いただきました選手の皆様、大変お疲れ様でした。また、大会を受け入れて頂きました地元の皆様に心より感謝申し上げます。

これから水温が低下するにつれ、大型のキジハタをショアから狙うのは徐々に難しくなります。それでもまだまだ、ムラソイやカサゴは元気いっぱい。そして、今回登場した新たなターゲット・尺メバルの可能性も広がります。ロックフィッシュ以外にもマダイやフラットフィッシュ、アオリイカとターゲットは豊富。太平洋とは一味違う日本海ならではのゲームを楽しみに庄内・下越へ足を運んでみてはいかがですか?

結果

順位 氏名 重量(g) 獲得ポイント
1木村 雄斗1180100
2藤原 久志103098
3安達 裕輔97096
4佐々木 俊90094
5佐々木 充行83092
6鈴木 隆ノ介80090
7栄浪 克康77088
8森本 正善73086
9佐藤 雄一68084
10川村 倫弘64082
10鈴木 崇64082
12今野 孝樹62078
13坂本 広宣61076
14千葉 拓郎60074
15倉又 一平 58072
15真木 亮裕58072
17山内 一宏52068
18鈴木 泰洋48066
19小松 文哉45064
20岩間 拳人43062
21戸澤 直彦42060
21日野 雅貴42060
21山口 恵42060
24小山 彬帆39054
25金森 淳38052
26小田島 良太36050
26高橋 拓也36050
26松澤 孝浩36050
29小野寺 良太35044
30岩渕 健二32042
31小田島 海斗29040
31菅 雅哉29040
31松本 怜大29040
34渡辺 勇馬27034
35菊池 勇貴26032
36中村 渡25030
37村山 栄宏22030
38武山 重之20030
39渡辺 健19030
40斎藤 英明18030
41安藤 克宏17030
41尾形 一成17030
41守屋 知明17030
44笹山 英幸16030
45太田 武蔵15030
45早坂 健15030
47大平 新14030
47久保 修一14030
49齋藤 晴喜13030
49佐々木 晃太13030
49八重樫 敬太13030
52三浦 松一12030
53阿部 寿彦11030
53早坂 專11030
55蜂谷 雅人6030
56伊藤 裕子030
56岩元 辰樹030
56梅田 俊佑030
56蛯原 隆也030
56大泉 純輝030
56大久保 広徳030
56尾形 英一030
56荻原 貴士030
56小野 友哉030
56鹿野 栄健030
56川尻 達毅030
56菅野 亜衣030
56菅野 勝一030
56桑野 将人030
56今野 勝和030
56榊原 航030
56坂本 巧実030
56佐久間 和希030
56佐々木 玲奈030
56志賀 康英030
56武山 潤030
56武山 雄太030
56千田 大夢030
56中村 亮義030
56橋本 純一030
56橋本 久弥030
56早坂 徹也030
56日景 颯030
56星野 恭佑030
56松澤 真理子030
56松本 俊彦030
56三浦 大輔030
56三浦 琢都030
56守屋 友裕030
56山舘 嘉昭030
56横田 賢一030
56吉田 勲030
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