ハイブリッドひとつテンヤ

今、オフショアアングラーの注目を集めている釣りといえば『ひとつテンヤ』。シンプルなタックルで、マダイをはじめ、様々なターゲットが狙えるとあって人気急上昇中です。
今回は、日本全国でひとつテンヤによるゲームを展開している折本隆由プロに、「エコギア アクア スイムシュリンプ4"」と「オーバルテンヤ」を使ったひとつテンヤの新スタイル『ハイブリッドひとつテンヤ』を紹介してもらいます。

プロフィッシャーマン・折本隆由が語るハイブリッドひとつテンヤ、その魅力

『ハイブリッドひとつテンヤ』とは、従来のテンヤ+エビエサというスタイルに固執せず、時にソフトルアーとテンヤを組み合わせて展開する新たなスタイル。その一番の魅力は、高いゲーム性にあると思います。ひとつテンヤは基本的に、リフト&フォールの釣り。リフトしているとき、フォールしているとき、さらに巻きを入れているとき…。一日の中でも一番アタるパターンは変化します。そのときの状況に合わせられれば爆発的な釣果を叩き出せるのがひとつテンヤの奥深さですが、通常のテンヤとエビエサだけを使っていたのではカバーできない状況があるのも事実。エビエサも使いつつ、状況に応じて「エコギア アクア スイムシュリンプ4"」と「オーバルテンヤ」の組み合わせ、すなわち『ハイブリッドひとつテンヤ』も駆使することで、とてもハイクオリティなゲーム展開を味わうことができる、と断言できます。

また、狙えるターゲットが多彩なのもこのゲームの非常に楽しいところ。マダイをはじめロックフィッシュ、フラットフィッシュといったソルトルアーではお馴染みのターゲットに加え、今までルアーでは釣れそうで釣れなかったカレイやアマダイといった魚もバイトしてきたりします。そして、これからさらに新たなターゲットが増えていくでしょう。

多彩なターゲットを相手に、積極的にテンヤを操って魚を誘い、アタリをアングラーが積極的にアワせて掛けていく、攻めの釣り。『ハイブリッドひとつテンヤ』は、エサ釣り、ルアーフィッシングといったカテゴリーを越える可能性を持っていると思います。

ハイブリッドひとつテンヤの核となるアイテム

エコギア アクア スイムシュリンプ4"

Length (inch ) 4"
Pcs. 6pcs.
Price ¥750

エビエサに替わる究極エビ系ソフトルアーとして開発されたのが「エコギア アクアスイムシュリンプ4"」。大きさや身質が毎回同じとは限らないエビエサとは違い、常に理想的なアクションを生み出します。これはアングラーが意図したアプローチで魚を誘う『ハイブリッドひとつテンヤ』において、これは極めて重要なことなのです。

ところで、エビエサとの使い分けや出し時についてよく質問されます。結論から言うと、魚の活性が高く、動くものに反応しているとき、リアクションで食ってくるときが一番このアイテムの強みを発揮できます。また、エサ取りが多い状況下でも、ハリ持ちのよさやカラーセレクトによって、エビエサより効率的に釣ることができるでしょう。逆に、テンヤを止めて魚にじっくり見せて待って釣るような状況ではエビエサの方が合っていると思います。

オーバルテンヤ

Size(Weight) 3号(10g)
〜10号(36g)
Hook Size M
Pcs. 各1pc.
Price ¥650〜¥700

「オーバルテンヤ」は、エビエサにもソフトルアーにもフィットする汎用性の高いテンヤ型ジグヘッドです。ストンと直線的にフォールするテンヤが多い中、オーバルテンヤはフックポジション、ウエイトバランスを磨き抜き、しっかりと安定した姿勢でスライドフォールします。

また、僕が実釣を重ねている中で間違いない、と自信を深めているのが、採用しているフックサイズです。一見、小振りに見えますが、僕が普段使っているタックルバランス、ドラグセッティングで、このハリを伸ばされることはほぼないといっていいと思います。むしろこのサイズ、仕様だからこそのメリットに目をむけてもらいたいです。それは、小針だからこそ一瞬のバイトも吸い込ませ、細軸だからこその鋭い貫通力をもってサイズを問わずフッキングに持ち込めること。オーバルテンヤを使っていれば、竿先が持って行かれるようなアタリなら向こう合わせで掛かることもあります。

まずはエビエサ、ソフトルアー問わず、ものは試しで使ってください!そうすれば、この仕様に込められた意図と性能を必ず実感してもらえると思います。

実釣アドバイス

いわゆるテンヤとエビエサとは違い、『ハイブリッドひとつテンヤ』ではルアー的なアプローチであるカラーチョイスが一つのキーポイント。釣果に結びつくこともあるので、楽しみの一つにもなっています。「エコギア アクア スイムシュリンプ4"」と「オーバルテンヤ」には豊富なカラーラインアップがありますが、大きく分ければローライトや深場、水中が暗いときは派手系を、日中や浅いところ、光が透過しているときは地味系を選択するのがセオリー。ただこれは絶対的なものではありませんので、自由な発想で自分なりのアプローチを楽しんでください。

セットするエビエサ、ソフトルアーによって「オーバルテンヤ」のウエイトを使い分けると、ゲームの幅がさらに広がります。僕の場合、エビエサを付けているときは軽めのウエイトにシフトダウンしていき、ソフトルアーを付けているときは重めにシフトアップしていきます。エビエサの場合、底取りが出来る範囲で軽くしていき、ゆっくり動かして見せることを意識します。一方、ソフトルアーはスローフォールではバイトがない時にセレクト。重い号数を使って速い動きで誘い、リアクションバイトを狙っていきます。ソフトルアーを使うときは、周囲よりも重い号数をセレクトしたり、浅場でもあえて重いウエイトで素早いアクションをつけたりなど、エサとは違うウエイトローテーションの考えがある、ということを覚えておいてください。

ターゲットがなんであろうと、ひとつテンヤの基本は、リフト&フォール。まったく特殊な釣り方ではありません。そのなかで魚が食ってくるタイミング、パターンを探り当てることがことができるかが、釣果を大きく左右します。フォールで食ってくるなら必要に応じてリールを巻き上げ、そこから落とす距離、時間を長く取るようにします。反対にリフトで食ってくるなら考え方は同じで、ロッドのリフト幅だけでなくリールで巻き上げてリフトの時間を長くします。また、魚が中層に浮いているなら巻くことも必要なテクニックです。

ここまで『ハイブリッドひとつテンヤ』について説明してきましたが、このゲームはタックルバランスも重要です。PE0.6号、ないしは0.8号を巻いた高性能ドラグを備えたスピニングリール。そして浅場から深場まで、ストレスなくテンヤを操作することができ、違和感のない食い込みを実現するソフトティップを備え、ひとたびフッキングに持ち込んだ後、パワフルな魚の引きに負けないベリーからバットの強さをも兼ね備えたロッドが欠かせません。そのロッドの条件を満たしているのが「ノリーズ・ロックフィッシュボトム ジグヘッドスナッパー」シリーズです。


必要なアイテムラインアップとタックルバランスが可能にするゲーム、それが『ハイブリッドひとつテンヤ』なのです。

※表示されている価格はメーカー希望本体価格です。