第89回 POWER OCEAN CUP 2013 東北ツアー第1戦 山形・庄内ランガン

開催日 タイトル 対象魚 場所
6月23日(日) 第89回パワーオーシャンカップ アイナメ・ソイ・カサゴ・メバル・キジハタ 山形・庄内

 3年振りとなる東北ツアー第1戦が開幕です。参加者72名。参加者の顔ぶれは北海道や神奈川県から参戦された方もおり、広範囲に渡りました。女性参加者は2名。天候は晴れ予報でしたが大会当日の朝は曇り、時々雨でした。しかし9時過ぎからは晴天となり、強烈な日差しが降り注ぎ、ぐんぐん気温も上昇。ランガン範囲は、酒田北港を北限とし、南限は新潟県との県境となる鼠ヶ関まで。
 対象魚はアイナメ、ソイ、メバル、カサゴ、キジハタ(全魚種20cm以上)で合計3匹の総重量。もちろんライブフィッシュが対象です。 
 例年より梅雨入りが1週間遅く空梅雨気味。さらに例年に比べ凪の日が多く、対象魚の釣り状況は厳しい状況でした。
 範囲が酒田北港から鼠ヶ関まで約50kmと広く、大小の港、地磯、ゴロタ場、砂浜とポイントが多岐に渡ります。さらに対象魚にキジハタやメバルが入るのは庄内大会ならでは。
 夜釣りでは尺メバルも釣れているという事前情報もありました。朝方にキジハタやメバルを狙い、日中はキッカーフィッシュとなるアイナメを狙うのが王道でしょうか?型は小さくなりますが、穴打ちでカサゴ、ムラソイ狙いでリミットメイクするのか?昨年はワンデイトーナメントのオープン戦だった庄内大会ですが、今年は3戦あるツアー戦の初戦となります。これも戦略を考える上で重要な要因となります。
 参加者72名中リミットメイクできたのは1名。ウエイイン率は30%。厳しい状況が予想されましたが、昨年の庄内戦ウエイイン率を上回りました。東北ツアーのお馴染みの尾形プロによる「安全・爆釣祈願」のご利益でしょうか?
3位入賞までが、クラシック出場の権利を得られますが、今大会は3位同重量が2名でしたので、4名の選手がクラシック出場権を獲得しました。

TOP3

優勝 橋本久弥

 宮城県仙台市からエントリーの橋本久弥選手は、本大会最大魚のキジハタにより、総重量1,340gのハイスコアーを叩き出し、見事優勝を果たしました。

コメント:朝一水深がある磯の先端に入りました。ボトム付近をグラスミノーL(#101パールホワイト/ブルーパールバック)のジグヘッドリグ でスローにスイミングさせ、キッカーとなるキジハタを釣りました。その後、グラスミノーMの12gテキサスリグでボトムを丹念に探り、カサゴ1尾を追加しました。

タックル&リグ:
8fスピニングロッド 10gジグヘッドリグ フックサイズ#2
8fスピニングロッド 12gテキサスリグ フックサイズ#1

2位 秋場勇人

 エコギアプロスタッフの秋場勇人プロは、良型メバルに的を絞りリミットメイク達成。総重量820gで準優勝を獲得しました。

コメント:フロートキャロライナリグでエコギアアクア活メバルシラス2”のジグヘッドをロングキャストしました。中層に漂わせながら、海藻のシェードに潜むメバルのバイトを誘いました。リーダーの長さを調節しながら、泳層を探るのがポイントです。

タックル&リグ:ノリーズスローリトリーブ710F  0.6gシラスヘッドファイン#6F

3位 岩崎竜美

 岩手県宮古市からエントリーの岩崎竜美選手は、手返しの早い広範囲を探るボトムゲームで、カサゴとムラソイをウエイイン。総重量480gで3位フィニッシュです。
 
コメント:中層に浮いている魚は少ないと判断し、エスケープツイン1ozテキサスリグ(#281オキチョビクロー)で、消波ブロック穴の奥の奥を攻め、ムラソイを釣りました。その後、バグアンツ3” (#164ロッククラブ)の同リグで、カサゴを追加。バルキーなワームをリアクションで誘うゲームが的中しました。

タックル&リグ:6’3”ベイトロッド 1ozテキサスリグ#1/0

3位 川村倫弘

 宮城県塩釜市から参戦の川村倫弘選手は、ムラソイ2匹のキーパーを持ち込むことに成功、総重量480gで3位入賞です。

コメント:水深1m前後のポイントを中心に、岸際やゴロタ場の穴の狙いました。使用ルアーはエコギアグラスミノーM(#266シロギス)。フォール中と、着底後リフトさせポーズをとることにより、バイトを誘いました。ソイ狙いに徹したので、#3/0フックが効果的でした。

PRO STAFF’s GAME

 P.O.C.東北ツアー第1戦に、ノリーズ・エコギアプロスタッフ7名が参加。
 今回は、5位入賞の佐藤雄一プロをピックアップ。佐藤プロは、プラクティスで手応えを感じていた五十川の磯で勝負を決めるプランを組んだ。しかし、当日数隻の漁船と水の透明度の変化が悪影響、厳しいゲーム運びとなった。エリアを見切る直前に、待望のファーストバイトがあったが、残念ながら検量対象外のヒラメ。その後、大きくエリアを変え、広範囲をテンポ良く探るもノースコアー。最後の望みをかけ、AM10:00鼠ヶ関の港に入った。ボトム付近を狙っている先行者が多かったため、中層狙いを試みた。海藻の上をミルフル(# A03アトラクティブオレンジ)3.5gイワシヘッドのジグヘッドリグで、スローに誘うとこれが的中!カサゴ2尾をキープすることに成功した。その後、ミルフル(# A03アトラクティブオレンジ)の1ozテキサスリグ

を遠投しリフト&フォールで誘うと、キッカーとなるような魚のバイト!しかし、本日2匹目の良型ヒラメ。結局カサゴ2尾をウエイインし、430gで5位入賞を果たした。
使用タックル1:10fロッド(1ozテキサスリグ)
使用タックル2:8fロッド(3.5gイワシヘッド#2)
使用ライン:PE0.8~1号
使用ワーム:エコギアアクア ミルフル(#A03 アトラクティブオレンジ) 

総評

 大小の港、地磯、ゴロタ場、砂浜とポイントの選択肢と、ターゲット魚種が多かった今大会、選手にとっては、戦略性の高い試合になったのではないでしょうか? 
「あと少しでキーパーサイズなのに」といった魚が多く、サイズアップを狙うため、決め手となる正解を導きだすことが難しく、多くの選手を悩ませました。しかし、諦めなければ、一発逆転の可能性があり、最後まで緊張感を楽しめた大会になりました。

結果

順位氏名最終総重量(g)獲得ポイント
1橋本 久弥1340100
2秋場 勇人82098
3岩崎 竜美48096
3川村 倫弘48096
5佐藤 雄一43092
6日下部 百合子42090
6中村 勝42090
8鈴木 豊和40086
9高橋 秀明38084
10中嶋 康文36082
11渡辺 勇馬35080
12小野寺 和美32078
13佐々木 充行31076
14川島 浩平25074
15荒屋敷 望22072
16谷藤 保20070
17遠藤 博道18068
17松本 章裕18068
19松本 俊彦17064
20日下部 亮15062
20佐々木 俊15062
22戸澤 直彦14058
23青木 孝二030
23朝倉 貢030
23安部 秀義030
23安藤 克宏030
23石垣 宏保030
23板橋 聡030
23岩渕 晴一030
23蝦名 信治030
23蛯原 隆也030
23遠藤 拓也030
23遠藤 洋一030
23尾形 英一030
23尾形 慶紀030
23小野寺 和清030
23金森 淳030
23鹿野 栄健030
23菅野 潤一030
23北原 裕也030
23木村 仁030
23木村 裕幸030
23小林 純恵030
23小林 貴幸030
23今野 智之030
23西條 順宣030
23齋藤 邦雄030
23佐々木 朗則030
23佐藤 貴之030
23佐藤 健030
23志賀 康英030
23下山 誠030
23杉浦 裕治030
23鈴木 崇030
23鈴木 泰洋030
23鈴木 亮太030
23高橋 歩030
23武田 一030
23武山 重之030
23只野 芳郎030
23土井 健禄030
23中村 豊030
23沼田 和広030
23橋本 順一030
23原田 誠030
23松岡 有介030
23三戸部 矩倫030
23村山 忠善030
23村山 栄宏030
23森本 正善030
23横田 賢一030
23渡辺 健030