第161回 POWER OCEAN CUP SUPER ROCK FISH 2019

第161回 POWER OCEAN CUP SUPER ROCK FISH 2019 北海道・室蘭沖堤防 ロックフィッシュ

 2019年12月1日、ロックフィッシュトーナメンターの頂点を決める戦い「POWER OCEAN CUP SUPER ROCK FISH 2019」を開催しました。北海道、東北、そして今年から新たに九州も加わり、3つのトーナメントツアーを勝ち抜いてきた代表選手9名と、ゲストアングラーとしてプロフィッシャーマン2名の総勢11名が“2019年最強”の称号を懸けて戦う、ロックフィッシュトーナメンターにとって夢の舞台です。決戦の地として選ばれたのは、北のロックフィッシュの聖地として全国のロックフィッシャーマンが憧れるフィールド「北海道・室蘭沖堤防」。複数ある沖堤防のなかで、今回は南外防波堤を選択しました。
 クオリファイメンバーは、北海道から2019トーナメントツアー年間2位・玉川正人選手(※アングラーオブザイヤー栗栖梨香選手出場辞退により繰り上げ)、そしてP.O.C.マスターズクラシック2019北海道優勝・能登勇太選手、2位・菅原優一選手、3位・小山内薫選手という顔ぶれ。東北からは、2019アングラーオブザイヤー・佐藤雄一選手、P.O.C.マスターズクラシック2019東北優勝・山崎健治選手、2位・佐々木晃太選手、3位・藤原久志選手の4名。そして、九州からは、2019アングラーオブザイヤー・若松伸二選手。ゲストアングラーは、田辺哲男プロ、折本隆由プロ。ロックフィッシュトーナメント創世記から活躍する大ベテランから、飛ぶ鳥落とす勢いで急成長を続ける若手まで、過去5年を振り返ってみても最もバリエーションに富んだメンバーが出揃いました。この11名のなかから第5代P.O.C.スーパーロックフィッシュ王者が決まります。
 今回の舞台となる室蘭・南外防波堤は、室蘭港の入り口に浮かぶ大黒島の西側に位置し、東西に全長約780mにのびる沖堤防です。最も大黒島寄りとなる東端は、比較的水深が浅く、ボトムの変化も広範囲に広がっています。一方、西端は室蘭港で最もアウトサイドに位置し、水温低下が進むこれからの季節でも大型ロックフィッシュの実績が高い超一級ポイントです。この南外防波堤の攻めどころは大きく分けて3つ。堤防際のいわゆる“壁”、堤防の基礎となる根固めブロックや基礎石まわり、沖のフラットにある起伏や根といった3つのロケーション。季節進行や海況、タイドスケジュールを考慮して、3つのゲームのなかからどれを選択するのか?どのゲームも勝利に繋がる可能性があるだけに悩ましいところ。
 決戦前夜。選手間の交流を深めるため、レセプションを開催します。北海道、東北、九州と、まったく異なる地域で、それぞれがロックフィッシュという同じカテゴリの魚たちと向き合う者同士、自ずと話が弾みます。地域、世代を超えて共感しあえる・・・それもまたゲームフィッシングが持つ魅力なのかもしれません。ロックフィッシュ談義に花が咲き、話が尽きないまま、夜は更けていきます。

 一夜明け、いよいよ決戦当日。6:15、ホテルを出発し、渡船および本部となる道の駅みたら室蘭へと向かいます。見上げればどんよりとした鉛色の空が広がります。午後に向けて、雨が降り出すあいにくの天気。南風が徐々に吹き始めるとの予報でした。各選手、タックルセッティングを終え6:50頃、いざ決戦の地・南外防波堤へと渡ります。全選手が沖堤防に到着後、タイムスケジュールを再度確認し、予定時刻から10分ほど遅れて7:10、いよいよパワーオーシャンカップ スーパーロックフィッシュ2019のスタートフィッシングとなります。合図とともに11名の選手がそれぞれの描くプランをもとに散っていきます。
  7:18、開始してまだ数分しか経っていないなか、一人の選手がアイナメをキャッチします。室蘭沖堤防をホームとする玉川選手です。タダマキ132で壁際をトレースし、ファーストフィッシュを見事キャッチ。開始2投目というスタートダッシュです。周囲の選手達もボルテージが一気に上がります。さらに、玉川選手はここから勢いに乗ります。7:30過ぎには堤防東側に展開し、遠投ゲームにスイッチ。そして、早々に2尾目をキャッチすることに成功します。能登選手も早い時間帯に同じ東エリアで1尾キャッチ。堤防中央付近で南面の壁際を攻めていた折本プロも2尾キャッチと幸先良いスタート。ルアーはTGラトリンジェッター。折本プロいわく「ゴールド系カラーに反応が無かったから、チャートに変えたら反応がよくなったよ」とのこと。7:48、能登選手が2尾目、3尾目と連続でキャッチし、リミットメイク。同じ頃、スタートダッシュを決めた玉川選手は、壁際を3-1/2”レディーフィッシュのジグヘッドリグで探っています。玉川選手のゲームの切り替えの早さが際立ちます。
  雨粒が落ち始めた8:00。この段階で各選手の布陣を整理します。東側に展開しているのは、東端から小山内選手、佐藤選手、佐々木選手、若松選手、田辺プロ、折本プロ。一方、西側でゲームを進めているのは、西端から藤原選手、山崎選手。菅原選手、玉川選手、能登選手の3名は頻繁に移動を繰り返し、行ったり来たりしています。当初の予報では南風との情報でしたが、予報は外れ東風が徐々に強まりながら吹いています。遠投スタイルの選手達にとっては横風となり、少々やっかいな風となります。
 朝のスタートダッシュ以降、少し膠着していたなか8:30を過ぎたあたりから再び各所でバイトが出始めます。8:33に若松選手が2尾目、8:43に菅原選手も2尾目、8:46に田辺プロ1尾目と続きます。田辺プロはここから9:15までの間に一気にリミットメイクまで駒を進めます。パターンはミノーSのジグヘッドリグによる壁際攻略。田辺プロ曰く「フォールを効果的に入れていく方が今日はバイトしてくる。ダートで追わせるだけではダメだね。」とのこと。9:00、小山内選手が2尾目をキャッチ。9:10には能登選手が入れ替えを行っています。9:15の段階で、山崎選手も2尾キャッチしています。途中、エゾメバルの猛攻に苦しんでいた藤原選手も、9:30過ぎに西端へ移動しそこから怒涛のリミットメイク劇を演じます。スーパーロックフィッシュまで勝ち進んできた強者は、やはりパターンを掴むと一気に試合を動かします。

 

 10:00、すでにリミットメイクをしていた玉川選手。40cmクラスをキャッチするも入れ替えできず・・・つまりこの段階で40cmクラス3尾を揃えている計算。ざっと見積もっても3kg台半ばは持っていると思われます。10:10、菅原選手が2尾連続でキャッチし、入れ替え。ここまでの展開を見渡した限りでは、玉川選手、能登選手の2名がリードしているように見える展開。しかし、静かに、そして着実にスコアを積み上げている選手が数名いそうな気配だけに油断は禁物です。

 

 11:00過ぎ、再び試合が動き始めます。菅原選手、能登選手、山崎選手が立て続けにナイスフィッシュをキャッチ。11:25には玉川選手も入れ替えに成功します。11:30、再び能登選手がナイスフィッシュをキャッチし、入れ替え。折本選手も入れ替えを繰り返しています。各選手の状況をヒアリングし驚いたのが、この段階で全11名の選手がリミットメイクに成功しており、さらに全員が40cmクラス以上で揃えているということ。ロックフィッシュの聖地・室蘭沖堤防とはいえ、過去振り返ってみても類を見ないハイウエイトな接戦に。はたして誰がこのハイウエイト戦を抜け出すのか?

 12:00、いよいよ“2019年最強”の称号を懸けた戦いにピリオドが打たれます。他の選手はどれだけ持っているのか?自身のスコアはいくつなのか?固唾をのんで見守る選手達。コールされた選手から順に、決着のウエイインへ・・・

 

優勝 山崎 健治

 

アイナメ3尾 4,500g

第5代P.O.C. SUPER ROCK FISH 王者として表彰台の頂点に立ったのは、19歳の新星・山崎健治選手。P.O.C.マスターズクラシック2019東北を優勝で勝ち抜いてきた勢いのままに2019年の頂点まで一気に駆け上がりました。その圧倒的なスコアに、ウエイインを見守る他の選手から思わずため息がもれるぶっちぎりの勝利でした。初めて立つ憧れの北海道という大舞台で、スタート後しばらくは場の空気に飲まれそうになりつつも、試合中盤からは今まで鍛え上げてきた自身のゲームスタイルに立ち返り、盤石のスコアを築き上げていきました。

【comment】 朝一はフラチャット14g(HC20 ライブギル)にフラバグ(011 ソリッドブラック)をセットして、壁際をチェック。チェイスはあるものの喰わせるところまでいかなかったので、ミノーS(004 ウォーターメロン ブラックFlk.) + イワシヘッド3/16oz.のダートにスイッチ。それでも喰わせることができず、自分の釣りにふと立ち戻り、ゲームを変更。スピニングタックルに持ち替え、バグアンツ3”(408 ウォーターメロンバグ)の17.5gビフテキリグを南面の基礎周辺にキャスト。フォールで30cmクラス後半を1尾キャッチした。その後、風が強くなり、エゾメバルのバイトのみだったため、北面狙いへチェンジ。周囲の選手が壁際を巻いて攻めていたので、基礎石はノーマークだと考え、ベイトタックルのフラチャットを外し、バグアンツ3”(409 ロックベイトシナモン)の21gビフテキリグを結ぶ。基礎の隙間を丁寧に探り、キッカーとなるアイナメをキャッチするこができた。その後、少し移動して同じようなアプローチで1尾追加しリミットメイク。さらにナイスサイズをもう1尾キャッチし、最初に釣っていた30cm後半を入れ替えることができた。今回の経験で学んだことを、今後の自分の釣りにしっかりと取り入れてもっともっと精進していきたいと思います。

【tackle 1】

ロッド: 7’03”ベイトロッド
ルアー&リグ: フラチャット14g(ノリーズ) + フラバグ(ノリーズ)、バグアンツ3”(エコギア) + 21gビフテキリグ

【tackle 2】

ロッド: 7’10”スピニングロッド
ルアー&リグ: ミノーS(エコギア) + イワシヘッド3/16oz.(エコギア)、バグアンツ3”(エコギア) + 17.5gビフテキリグ

2位 能登 勇太

アイナメ3尾 4,180g

P.O.C. SUPER ROCK FISH 2019準優勝は、北海道代表・能登勇太選手。P.O.C.マスターズクラシック2019北海道を優勝で勝ち上がった能登選手。山崎選手と同様に、マスターズクラシックの勢いのままに、スーパーロックフィッシュの表彰台へと上りました。ショートからロングまでどのディスタンスでも非常に丁寧なゲームを組み立てる能登選手。積極性と冷静さを高い次元でバランスするオールラウンダーが、今大会でも自分のペースを崩すことなく着実にスコアを積み上げ、勝負の境目となる時合いを逃すことなく見事、準優勝という価値ある勝利を掴みました。

【comment】 朝一は東寄りの北面、シャローエリアにエントリー。東端から80mほど西にいったあたり。RPO710XHS2でショートディスタンスのゲームから始めた。反応が無かったので、ロッドをRPO94XXHS2に持ち替え、遠投ゲームにシフト。このゲームで良型のアイナメ3尾を早々に揃えた。ルアーはバグアンツ2”(140 カスミスーパー)の28gビフテキリグ。基本的にはいったんボトムを取り、そこからスローにリーリング。途中、ハンドル2回転ほどの早巻きを織り交ぜるというパターン。数を釣るなかで、小さいサイズのアイナメが釣れたときはすぐに移動。それをまめに繰り返した。総キャッチ数は20尾以上。入れ替えを繰り返すことでスコアを3,600gくらいまで伸ばしていった。ラスト一時間、船がついた位置よりも西側のディープエリアに移動。北面をRPO710XHS2でショートディスタンスに探る。20mほどキャストし、砂地から敷石に代わるラインを丁寧に探ると、50cm近いアイナメを2尾キャッチすることに成功。これでトータルウエイト4kgをクリアすることができた。ルアーはエコギア熟成アクア ロッククロー2.5”(J03 青イソメ)のTG17.5gビフテキリグ。ボトムに当てるか当てないかくらいのぎりぎりなレンジをスローにリーリングしてバイトを引き出した。

【tackle1】

ロッド: ロックフィッシュボトム パワーオーシャンRPO710XHS2(ノリーズオーシャン)
ルアー&リグ: エコギア熟成アクア ロッククロー2.5”(エコギア) + TG17.5gビフテキリグ

【tackle2】

ロッド: ロックフィッシュボトム パワーオーシャンRPO94XXHS2(ノリーズオーシャン)
ルアー&リグ: バグアンツ2”(エコギア) + 28gビフテキリグ

3位 佐藤 雄一

アイナメ3尾 3,840g

表彰台3位に立ったのは、トーナメントツアー2019東北アングラーオブザイヤー・佐藤雄一選手。P.O.C.マスターズクラシック立ち上げ初年度から一度も途切れることなく今年度まで連続出場中という、東北のロックフィッシュシーンを牽引し続ける大ベテランが悲願のスーパーロックフィッシュ表彰台獲得。群を抜く豊富な経験値と、磨き上げられた自身のスタイルを駆使し、焦ることなく勝利への可能性をひとつずつ模索して、最終的にハイスコアを築き上げていく姿に、百戦錬磨のタフさを感じることができました。

【comment】 今大会に向けて事前に天気予報をチェックし、もしかしたら沖堤防に上がるのは難しいかと思い、ラン&ガン戦を想定したタックルを準備していたため、前夜レセプションでの沖堤防開催との報により、急遽ラインを#0.4から、#0.6・#0.8に巻き替えて臨んだ。大会当日は朝一から東端に近い大黒島寄りにエントリー。得意とするシャローエリアを遠投して沖の根や変化を探るゲームプラン。エントリーポイントを目指して歩いているさなかに、いきなり玉川選手がタダマキでアイナメをキャッチしている光景を目にして、一瞬迷いが生じたが、ブレずに自身のスタイルで向き合うことにした。ただ、遠投スタイルのデメリットは探るのに時間がかかること。案の定、バイトが遠いなかでなかなか探り切れないでいた。それでも比較的早い時間帯に840gのアイナメをキャッチ。沖の魚に無駄なプレッシャーを与えないように、時折タックルをベイトタックルに持ち替えて足元を探りエゾメバルと遊ぶことで気持ちを切り替えた。沖が思っているよりもプアな印象を受けたため、10:00頃にゲームを変更。南面に立ち、砂地と基礎石の境を斜めに刻みながらキャストして探ることに。一か所、基礎石がやや張り出しているポイントがあり、そこを重点的に攻めた。基礎石にコンタクトしたら小さめのリフト&フォールで外すというパターンで、キッカーフィッシュとなる50cmクラスのアイナメをキャッチ。時合いもあったのか、そこから連発して入れ替えを繰り返すことができた。ルアーは、チヌ職人バグアンツ2”(285 なにわチャートUV)の42gビフテキリグ。決して良いバイトではなく、モゾっとしたり、押さえたりというバイトが多かった。

【tackle】

ロッド: 9’11”スピニングロッド
ルアー&リグ: チヌ職人バグアンツ2”(エコギア) + 42gビフテキリグ

4位 玉川 正人

アイナメ3尾、3,740g

開始早々、壁際をタダマキ132でトレースし、全選手のなかで最も早く1尾目をキャッチした玉川選手。意外にも早々にゲームを切り替え、東端北面のシャローを遠投で探り2尾目をキャッチ。そこから、再び壁のゲームへとシフト。タダマキ132、同132JP、フラチャット+エコギア熟成アクア スーパーどじょう、3-1/2”レディーフィッシュ・ジグヘッドリグなどをローテーション。とにかく探り歩きリミットメイク、入れ替えを行っていった。

5位 折本 隆由

アイナメ3尾、3,730g

スタート後、堤防中央部の南面壁際を探り始める。ルアーは、TGラトリンジェッター。しばらく探るも反応が無く、ルアーカラーを221(ナチュラルゴールド)から、212M(マットブルーチャートシャッド)にチェンジ。そこから急に魚の反応が良くなる。連続して2尾キャッチ。しかしそこから反応が弱くなる。終盤に差し掛かったころ、ミノーSのジグヘッドリグにチェンジ。同じく壁を探り、リミットメイク、入れ替えをしていった。

6位 田辺 哲男

アイナメ3尾、3,570g

スタート後、堤防中央部の南面壁際を攻め始める。ハードベイト等を入れ、探っていくがチェイスのみ。ルアーをミノーSのジグヘッドリグにチェンジ。魚の反応を見ながら、バイトを引き出すパターンを煮詰めていく。フォールを効果的に織り交ぜることでバイトが増えることに気がついてからは怒涛のラッシュ。リミットメイク、入れ替えをし、スコアを伸ばしていった。

7位 菅原 優一

アイナメ3尾、3,520g

玉川選手同様に終始、積極的に移動を繰り返す姿が目立った菅原選手。3-1/2”レディーフィッシュ・ジグヘッドリグ等で壁際ゲームを中心に組み立てていった。途中、チェイスはあれどなかなか喰わせられない状況に悩むも、結果的に3,500gを超えてくるあたり、スーパーロック2度のクオリファイはやはり伊達じゃない。

8位 小山内 薫

アイナメ3尾、3,200g

最も東端にエントリー。手前の消波ブロックの周辺やシャローエリアを丁寧にミドルディスタンスゲームで攻め続ける。序盤はサイズアップに苦しむも、最終的にはアイナメ3尾で3kgをクリアするウエイトまで着実にまとめてくるそのテクニックは流石の一言。

9位 佐々木 晃太

アイナメ3尾、2,970g

スタート後は西側へエントリーするもエゾメバルの猛攻にあう。7:45頃、東側南面へと移動。自身のスタイルである遠投ゲームで広範囲を探る。すぐ近くにエントリーしていた能登選手をはじめ、周囲の選手のラッシュに心が揺れるものの、最後まで自分のゲームを貫いた。

10位 藤原 久志

アイナメ3尾、2,940g

スタート後、西側へと展開。北面でミドルディスタンスのゲームを開始するも、エゾメバルに翻弄される。ゲームをガラッと変えるため、西端の南側に移動。そこから一気にリミットメイク、入れ替えをすることができた。

11位 若松 伸二

アイナメ3尾、2,620g

九州代表としての参戦。自身にとって、はじめての北海道でのゲーム、はじめてのルアーによるアイナメゲーム。東側北面に立ち位置をとる。遠投をし、リーリングでボトムの変化を探っていくゲームを展開。8:30前後から魚をキャッチしていくなかでリミットメイクに成功。

P.O.C. SUPER ROCK FISH 第5代王者は、東北の若き新星・山崎健治選手!!

 P.O.C.マスターズクラシック東北優勝、そしてP.O.C.スーパーロックフィッシュ王座と、息継ぎすることなく一気に頂点へと駆け上っていった山崎健治選手。瞬く間にトップトーナメンターの仲間入りをした19歳の若武者は、マスターズクラシック後にはベテラン選手達に色々と質問をしたり、キャストフォームの指導を受けていました。その姿には「うまくなりたい!」という純粋でまっすぐな気持ちが溢れ出ていました。その気持ちが今回のスーパーロック制覇へと繋がっていったのだと思います。まだ19歳。今後の彼のさらなる成長が楽しみでなりません。

P.O.C. SUPER ROCK FISH 2019を振り返り・・・

 北海道ツアー211名、東北ツアー163名、九州ツアー66名…それぞれの激戦を勝ち抜き、スーパーロックフィッシュの舞台へと辿り着いた9名のツアー代表・ロックフィッシュトーナメンター達。そして、プロフィッシャーマン・田辺哲男、折本隆由が加わり、総勢11名の強豪が、ロックフィッシュの聖地・室蘭沖堤防ではたしてどんなハイレベルなゲームを展開するのか・・・全国のロックフィッシャーマンが注目した今大会。室蘭沖堤防の経験値がある北海道勢が優勢か?という多くの予想を覆し、室蘭沖堤防に初めて挑んだ東北代表・山崎選手が見事“2019年最強”の称号を勝ち取りました。今回の勝利の方程式は、自分自身を信じて日頃から研鑽してきたスタイルへと立ち戻り、それを終始貫いたこと。ロックフィッシュ達と日々向き合うなかで培われたテクニックは、フィールドという条件を超えることを、19歳の若者が実証してくれました。今後、北海道、東北、九州、そして全国へとロックフィッシュという魚を通してますます交流が深まり、互いを刺激し合うなかで、シーンが盛り上がっていくことを期待します。
  最後に、今大会開催にあたり、ご協力を頂きました関係各位に心より感謝申し上げます。そして、パワーオーシャンカップ2019にご参加頂きました全選手の皆様に、深く御礼申し上げます。全国のアングラーにゲームフィッシュとしてのロックフィッシュの魅力、そして「SAVE THE FISH」の精神を伝えるべく、これまで以上に皆様に楽しんでいただける大会を目指してより一層ブラッシュアップして参りますので、来シーズンもパワーオーシャンカップをよろしくお願い申し上げます。皆様からのエントリーをスタッフ一同、心よりお待ちしております。今年も一年間、ありがとうございました。